医師国家試験に落ちてしまった人達へ…勉強編
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今年も医師国家試験の合格発表が終わりました。受験した皆さんお疲れ様でした。そして合格した皆さんおめでとうございます!

4月からは病院のヒエラルキーの最下層として働く日々が始まりますので、今のうちに海外なり夢の国なり行っておくと良いでしょう。

 

さて、世間では難関と思われている医師国家試験ですが、実は全国の合格率は90%ほどで、狩猟免許の試験とほぼ同じぐらいです。私大の医学部なんかだと、むしろ国試より卒試に通る方がよっぽど難しかったりします。

しかし勿論、そんな選ばれし1割の狭き門をくぐり抜け、見事国試に落ちてしまう人もおります。

その例が、言うまでもなくですね。

 

国試に落ちてしまった皆さん、ひとまずは試験お疲れ様でした。
自分の番号を見つけられなかった時はショックだったと思います。僕も、落ちていると確信してたくせに、ちょっぴりショックでした。

 

でも、落ちてしまったものはしょうがないです。合格発表までは、胃をキリキリと痛めながら2chのボーダー予想掲示板を読み漁る毎日を過ごしていたはず。まずは、その苦しみから解放されたと考えましょう。

 

というわけで、(僕の場合は自業自得ですが)同じ苦しみを経験した僕から、合格できなかった皆さんへ、僭越ながら勉強法や生活面でのアドバイスをさせていただこうと思います。

→長くなりそうだったので、この記事では勉強法やマッチングについてのみ書きます。日々の過ごし方についてのアドバイスはこちの記事を!

 

なお、あくまで個人的な主観ですので、個人差はあります!自分にとってプラスになるところだけ吸収していってください。

 

僕がいかにして落ちたか?

まず僕が現役で受けた時のスペックについて。

6年間を通じて、ド派手に単位を落としてきたわけではないですがフル単でもなく、単位数としては中の下あたり。留年などもしていませんが、もっぱらバンドサークルの活動に夢中になっていたため、勉強はテスト前にするぐらい。授業もそこまで真面目に出ていませんでした。

 

5、6年になってみんながそろりそろりと勉強を始める中、何か新しい趣味はないかなとフワフワする毎日。バンドも6年のほぼ最後まで活動していました。

 

ビデオ講座はMECを取っていました。ポリクリ実習の時は、「回る科のビデオ講座を予習していこう」と固く誓い、実行できたのは最初の2コマだけ。お陰で実習中、先生や同じ班員の会話が全て異国の言語に聞こえていました。

 

医学生ならこのヤバさを分かってもらえると思いますが、6年の夏休み明けまでで見終わったビデオ講座は、消化器の10コマ程度のみ。模試も一度も受験せず、サマライズも1割ほどしか見ず、QBも数十ページしか見ず、トータルでビデオ講座の3〜4割ぐらいしか見終わっていないまま国試本番に臨みました。(過去問は3年分一応解きました)予備校の教科書、あのまま売れるぐらい綺麗だったな…

落ちるべくして落ちた僕ですが、実際何点足りなかったかというと、わずか1点。
そう考えると、僕より遥かに勉強せずに爆死した猛者達がいると考えられます。
そして実際、浪人して受けた国試当日の会場で、その猛者達が実在していたことを確認しました。
↓その辺はこちらの記事の最後の方に書いてます。

 

浪人の時も決して出来が良かったわけではないですが、パンリン75%、必修は9割ほどで無事合格しました。よかったよかった。
(ちなみに浪人のときも模試は受けませんでした…模試は受けたほうが良いよ)

 

落ちた原因は?

さて、ここからは落ちてしまった人達のために書いていきます。参考にしてください。

まず、落ちた原因について考えてみます。
病気にかかった等の特殊な例を除けば、大きく分けて2パターンしかありません。(禁忌落ちは少し特殊なので、一応そちらも書いてみます)

勉強していなかったから落ちた

はい、僕ですね。
医学部受験の直前にも、「医学部に行きたくない!」と親と戦争し、予備校の教科書を全て捨てたくらいですから。
僕の場合は趣味とか興味の幅が広すぎて、どうしても勉強に力が入りませんでした。6年の時も休学して旅にでも出ようかと思っていたくらいなので、むしろ落ちたせいで1年ゆったりと時間ができてラッキーかも、なんて考えてました。

 

勉強していなかったせいで落ちた人は、

・何故勉強しないのか?したくないのか?
・何故しないとダメなのか?
・本当に医者になりたいのか?

改めて考える必要がありますね!

よくよく考えた上で、医者以外にやりたいことがあるようなら、無理に医者になる必要なんか無いと思います。

 

ちゃんと勉強していたけど落ちた

医学部に入学している段階で、少なくとも勉強法を大きく踏み外している人はあまりいないと思います。それでも、勉強していたのに落ちてしまったという人は一定確率います。

よく言われるのが、「合格率は9割だし、周りと同じことやってれば受かる」ということ。これは間違っていないし、確かに僕は勉強量は圧倒的に足りていなかったけど、「まぁ9割受かるしよっぽど大丈夫やろ」ぐらいに思ってました。でもここに当たり前な落とし穴があって、周りの受験者も全員医学部生なので、自分より勉強ができる人ばかりだったんですね。みんなができるレベルっていうのが普通よりちょっと高めだと思っておいた方がいいです。

 

勉強していたのになんで落ちたんだ!って人には、下で述べるような勉強法がオススメです。まぁ、最終的にはどんな人にもオススメできる勉強法なのですが。

 

禁忌落ち

医師国家試験では、絶対に踏んではいけない禁忌選択肢と言われるものがいくつか散りばめられています。「やったら患者の命が危険にさらされる」「あまりにモラルがない」などの選択肢は禁忌となりえます。パッと例が浮かばないのですが、「腹痛の患者が来たからお腹を殴ってみる」みたいな感じですかね。

ただ、最近の試験で禁忌落ちする人の割合は、ミュウツーの出現率より低いとも言われています。死や絶望、裏切りに満ちた世界で生まれ育ったりしていない限り、普通に勉強して真っ当な倫理観を備えていれば、よっぽど下手こかない限り禁忌落ちはしません。

まぁただ、よっぽど下手をこいてしまう人もいるようですが、そこは勉強するしかないです。特に禁忌落ちを心配して勉強する必要は無いと思います。勉強法は変わりません。

 

予備校は必要なのか?

医師国家試験のための予備校なるものも存在します。ただ、大学受験の予備校とはだいぶ違っていて、行ってもビデオ講座を見るだけの所が大半です。つまり、勉強内容だけなら家でビデオ講座を見ていても変わりません。
そして、医者を目指す人はそもそもお金を持っている人が多いからか、かなり授業料を取ってきます。普通に100万ぐらいかかります。

予備校の利点を僕なりに考えてみた結果、浮かんだのは2つだけです。

 

・ 授業時間が決まっているため、生活リズムを整えやすい
・誰かと一緒に勉強するので、競争心が芽生えたり、互いに高め合ったり出来る

 

逆に言うと、この2つを解消できるなら予備校に通う必要は無いと思います。

で、この2つを解消する勉強法が以下の通りです。

 

どうやって勉強すれば良いのか?

ずばり、「ビデオ講座に申し込んだら、勉強仲間と定期的(毎日でも)に一緒に勉強する」です。

 

そうです、結局ありきたりな答えなんですね!
でも僕みたいに、浪人してしまった人達って案外これがちゃんとできていない人が多かったりします。

 

「みんなと同じようにやれば受かる」というのはつまり、「みんながどれぐらい出来るか知っていないといけない」ということです。そのためには、例えばみんなで問題を出し合ったり、分からないところを一緒に考察したりする機会を設けないといけません。

 

なので一部の例外を除いて、「一人で黙々と独自の勉強方法で勉強し続ける人」は落ちやすいです。何せ、指標にしたり間違いを指摘してくれる人がいないので、自分の勉強が遅れていたり、誤った知識を植え付けられていることに気づけません。逆に、国試の合否に関わってこないようなマニアックな世界にまで首を突っ込み、それに自分では気づかないまま地中深くに埋まっていく人もいます。

 

そして、学力が足りない人ほど、むしろみんなで勉強しにくくなる傾向が強いです。それは何故かと言うと、「自分が無知だと知ることが辛い」「自分が無知だと知られることが恥ずかしい」からです。
学力が足りない人ほど本来はみんなで勉強しなければいけないのに、他のみんなから自分の出来なさを指摘されるのが嫌で、その気持ちから勉強会に出席しにくくなります。すると負のスパイラルにハマって、見事1割の選ばれし不合格者の仲間入りをしてしまうのです。

 

でも、浪人してしまえばこっちのものです。なんせ、周りから勉強できる人たちはみんな消えてしまいますから!ははは!
残るのは自分と同レベルの人達だけです。恥ずかしいも何もありません。是非一緒に勉強しましょう。

 

友達同士で出し合った問題は、有名予備校講師が予想した問題より遥かに出題される確率が高いです。国試本番も、休憩時間に友達と話していたことがビックリするぐらい何問も出てきたりします。これはほんとビビる。当たりまくり。

誰かと出し合った問題は、「こいつは知ってるのに俺は知らなかった…」という悔しさなどの感情が付加されます。そして人間は基本的に、感情が伴っている出来事の方が記憶に残りやすいものです。そういう意味でも、誰かと一緒に勉強するのはメチャクチャオススメです。

 

そして、ビデオ講座は勉強のペースづくりにも有効ですし、一度見終わったと言う人でも申し込んでおいた方が吉です。ただ、現役の時に大学から申し込んでもらった時より割高です。医者になるのって、ほんと金かかります。

 

具体的な勉強法はこんな感じ

ここまでをまとめて、僕が考える理想の勉強法はこんな感じです。

まずビデオ講座を申し込んだら、一緒に勉強する友達を見つけます。なるべく国試に対して同じぐらいのモチベーションを持っている人がベスト。誰も友達がいないという人は、ジモティーとかで勉強仲間を募ってみたり、仲間を作るために最悪予備校に通っても良いかもしれません。何度も言いますが、国試の勉強にあたって一番大事なのは「勉強仲間」です。

 

次に、友達と一緒に無理のない勉強プランを練ります。「◯月のうちにビデオ講座をここまで見る」など。一緒に決めれば、自分がサボると相手に迷惑がかかるため、ちゃんとやらなきゃという責任感が生まれます。
ビデオ講座は一緒に図書館などで見ても良いし、家で見てきても構いません。
そして定期的に(序盤は毎週〜2週に1回、国試直前は毎日でも良いぐらい)集まって、勉強してきた範囲で同じ問題集(QBでも過去問でも模擬試験でもなんでも)を解き、問題を出し合いましょう。これを会うたびにやれば、ほぼ確実に受かると言っても過言ではありません。
ちなみに、人数はある程度多い方がいいです。理想は4、5人ぐらい。2人だと、何せ2人とも出来が悪いため、1人が間違ったことを言っててももう1人が間違えを指摘できず、2人で「?????笑笑」みたいな笑える状況になります(経験談)。バカは辛い´д` ;

 

勉強する場所は、ある程度場所が取れて、且つ話せるところがいいと思います。僕は大学の図書館がそんな感じだったので好んで使ってました。ホワイトボードも貸し出してたし。一度調べてみるといいです。

 

結局、最重要課題は勉強仲間を見つけること」であり、これができるかどうかで合否が決まると敢えて言いたい!それぐらい重要!

これさえ出来れば、国試恐るるに足らず。互いに切磋琢磨しながら勉強しましょう!

 

マッチングはどうする?

夏前になると、マッチング(普通の就活でいうところの面接)の準備もしないといけません。

立場上、病院見学も結構肩身が狭いです。僕は現役の時に受けた病院をもう一度受けるつもりだったので、僕が落ちたせいで定員割れを起こしてしまった申し訳なさも半端じゃなかった笑

そして就職して初めて知り戦慄したのですが、マッチングは国試浪人に対して信じられないぐらい厳しいところが多いです^_^;
どれだけ人柄が良くても、国浪というだけでマッチングの順位づけは下げられます。定員に穴が開いて働き手がいなくなるのは病院としても困るので、受かりそうな人を採用するという病院の判断は正しいんでしょうが、病院によっては国浪なだけで不合格になるところもあるようです…人殺しの息子みたいな扱いだぜ…

僕の場合は本当に幸運が重なって、現役の時と同じ病院に採用してもらえましたが、第1志望に落ちてもいいように、何個か提出しておいた方がいいです。

ちなみにマッチング面接や病院見学では、「なんで(合格率9割の)国試に落ちたの?」は絶対に聞かれるので、そこは病院や先生の雰囲気を感じ取って、マイナスにならない答えを用意しておきましょう。

 

なお、願書提出などの手続きも、友達と確認しながらやるのがオススメです。同じタイミングで国試の願書を提出すれば、当日の座席も前後などになる可能性が高いです(経験談)。休み時間に話しやすかったり、知っている人が近くにいるだけでも安心するし、良いことづくしです。

 

まとめ

さて、僕なりに考えた理想の勉強法を書いてみました。

実際この通りにちゃんとやっていたかというと、実際のところ本腰入れて友達と勉強し始めたのは夏が過ぎてからでしたけどね!

まぁそれでも、友達と定期的に勉強会を開催すれば決して受からないテストではない、ということです。僕が思うに、医学部の大学受験の方がよっぽど難しいです笑

一年は結構長いので、最初から気合入れすぎると途中で中だるみします。ぼちぼちと始めて行けばいいと思います。ゆるりとがんばってください!

さて、次の記事では普段の過ごし方について書いてみようと思います。

 

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